「ふと布団に入った瞬間、嫌な記憶がフラッシュバックする」
「言わなきゃよかった一言を思い出して、胃が痛くなる」
真面目な人ほど、夜になると一人反省会を開いてしまいがちです。

なんであんなこと言っちゃったんだろう…明日は大丈夫かな…。
この「ぐるぐる思考(反芻思考)」を止めるには、どうすればいいか?
脳科学的な正解は、「物理的に捨てること」です。
実際に紙に悩みを書き出し、それをビリビリに破いて捨てる。
この行動だけで、脳は「あ、この問題は解決済み(ゴミ箱行き)なんだ」と錯覚し、メモリを開放してくれます。
今回は、この心理療法をブラウザ上で再現する「不安シュレッダー」を、AIと一緒に自作してみましょう。 紙もペンもいりません。スマホがあれば、トイレの中でも布団の中でも、一瞬で心を浄化できるようになります。
なぜ「書くと消える」のか?
開発の前に、少しだけ仕組みを解説します。 不安というのは、頭の中にあるうちは「正体不明のガス」のようなものです。形がないから、無限に膨らみます。
しかし、文字にすると「固定」されます。 さらに、それを「削除ボタン」で消すという「儀式」を行うことで、脳に強烈な完了信号を送ることができます。
1980年代にジェームズ・ペネベイカー博士が提唱した心理療法。 ネガティブな感情を書き出すだけで、ストレスホルモンが減少し、免疫力が高まることが数多くの研究で実証されている。
今回は、ただ文字を消すだけでなく、「視覚的に燃やして消す(または粉砕する)」
演出を加えることで、この効果を最大化させます。
開発:AIへの「お焚き上げ」依頼書
今回もコードは1行も書きません。 ChatGPT(またはClaude)に、以下の指示書を渡してください。
今回は、「アニメーション(動き)」をつけるのがポイントです。
あなたはメンタルケアに詳しいWebエンジニアです。 以下の機能を持つ「不安お焚き上げアプリ」を1つのHTMLファイルで作ってください。
【機能】
画面中央にテキストボックスを配置(プレースホルダー:「今、モヤモヤしていることを書き出そう」)
その下に「お焚き上げする(捨てる)」ボタンを配置
ボタンを押すと、炎のエフェクト(または紙吹雪のように散るアニメーション)と共に文字が消え去る
消えた後、「あなたの悩みは浄化されました」という優しいメッセージを表示する
【デザイン】 ・背景は夜空のようなダークブルー ・全体的に静かで落ち着く雰囲気 ・スマホで使いやすいレスポンシブデザイン
実行:デジタル儀式を始めよう
AIが書いてくれたコードを、「detox.html」などの名前で保存して開いてみてください。 静かな夜空のような画面が現れるはずです。
では、実験してみましょう。 今、あなたが抱えている「小さな不安」を書き込んでください。
そして、ボタンを押します。
…どうでしょう? 画面上の文字がフワッと消えたり、燃えたりして、無になりました。
「あ、消えた」
この一瞬の感覚が重要です。
脳は単純なので、デジタル上の演出であっても「悩みが消滅した」という事実として受け取ります。
自分を守る「武器」を自作するということ
Web開発というと、「便利なツール」や「稼ぐためのサービス」を作るものだと思われがちです。 しかし、本当の価値はそこにありません。
「自分の心の平穏を、自分で作り出せること」
これこそが、プログラミング(AI指示力)という武器を持つ最大のメリットです。
市販のアプリを探しても、「自分の好みの燃え方で悩みを消してくれるアプリ」なんてありません。 ないなら、作ればいいのです。
もし、このアプリを使って心が軽くなったら、次は「どんな機能があればもっと癒やされるか?」を考えてみてください。
そのアイデアをAIに伝えるだけで、アプリはどんどん進化します。
【応用編】スマホを「焚き火」に変えて、そのまま眠る技術
悩みを書き出して燃やす。ここまでは心理療法です。
しかし、本当に大切なのは「そのあと」です。
燃やし尽くしたあと、すぐにスマホのホーム画面に戻ってしまっては、SNSの通知が目に入り、また脳が覚醒してしまいます。これでは意味がありません。
そこで今回は、 名付けて、「Sleep Bonfire(眠れる焚き火)」モードです。
このアプリの「寝落ち」設計
まとめ:不安は「バグ」ではなく「機能」
不安になること自体は、悪いことではありません。危険を回避するための防衛本能です。 ただ、夜寝る前にはその機能は不要です。
今日作ったアプリは、暴走した防衛本能をシャットダウンするためのスイッチです。
眠れない夜は、このページを開いて、脳内のゴミをすべて吐き出してください。 画面が空っぽになった頃には、あなたの瞼も重くなっているはずです。
もし、「もっと心を整える技術を知りたい」「ストレスに負けないメンタルを作りたい」
という方は、科学的なストレス対策が網羅されたこの本がおすすめです。
「気合い」ではなく「知識」でメンタルは守れます。



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